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2008年3月14日 (金)

事業用車輌などの下取り損益。

Img_1614 事業用車両などの売却損益について、書いておきたいと思います。今週の商工会の税務相談会場で、事業所得者の申告に際して実際に誤った処理があったからです。

・・・難しそうですが、ちょっとご辛抱を!

事業用車両などを売却・下取りしたときの損益は、事業所得ではなく、「譲渡所得」になります。譲渡所得には、総合課税、分離課税(土地、建物、株など)がありますが、このうち「総合課税の譲渡所得」になります。

申告書Bの第1表、収入金額・所得金額に「総合譲渡」って項目がありますよね。これがそうです(収入金額となっていますが、実際は損益を書きます)。

長期・短期とありますが、区分は取得の日から5年経っているか否かが線切りです。第2表の左下にも「・・・総合課税の譲渡所得・・・に関する事項」がその明細を記入する欄があります。

「売却に関する損益は、青色申告決算書、収支内訳書での収支計算にいれないで、申告書の中で、そこだけ抜き出して別に計算します。 譲渡益がでていれば、特別控除として最高50万円。さらに、長期の場合には、譲渡益が2分の1にされます。」happy01

例を見てみます。簡単に1月1日の譲渡で「長期」とします。

(1)旧車両の簿価:1,000,000円。下取り:1,600,000円。・・・60万円の儲け!

 ① 譲渡益:1,600,000円(収入金額)-1,000,000円(必要経費等)=600,000円(差引金額)

 ② 600,000円 - 500,000円(特別控除) =100,000円(第1表の収入金額)

 ③ 100,000円 × 1/2 = 50,000円(第1表の所得金額) 

 60万円の儲けが課税ベースでは、ナント5万円になります。happy02scissors

(2)(1)で下取りが400,000円だった場合。 ・・・ 60万円の▲!

 ① 譲渡損:400,000円(収入金額) -1,000,000円(必要経費等)=△600,000円(差引金額)  

 ② 600,000円の▲は、そのままで、さらに特別控除を引ける訳でありませんので、▲600,000円のままになります(第1表の収入金額および所得金額)。 残念!  

たしかに、これに減価償却(これは事業所得の経費)がからんできたり、消費税の課税事業者だったりします(下取り分に消費税は課税)と、計算はもう大変!ぐっちゃぐちゃ。 正直、面倒です。coldsweats02

先日のものは、下取り分を差し引いた金額を新車の取得価額としていました。しかも、電話による無料税務相談でそのように教えてもらったという話でした。dash 

信頼のある情報を提供すべき場所が、このような回答でした(納税者は悪くないのです)ので、かなりの脱力感を感じました。

小江戸川越・蔵の街:埼玉県川越市の鈴木保税理士事務所

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